STORYSANOWAのおはなし

もう一度、
人とお茶を繋ぎたい

茶の一大産地である静岡県。
この地で1950年の創業から長い歴史をもつ老舗茶匠にとっても、『若い世代のお茶離れ』というテーマは決して他人事ではありません。

丸玉園の三代目店主もまた、少なからず危機感を抱いていました。
超高齢化社会のなかで年配層が来店する機会はまだまだ多くても、このままでは日本人の健康と心豊かな生活をつくってきた茶文化はいずれ途絶えてしまいます。

「若者のお茶離れに歯止めをかけ、もう一度、人とお茶を繋ぎたい」三代目のこの想いを旗印に、丸玉園の未来を担う若いスタッフたちによる新ブランドのプロジェクトが立ち上がったのは、新茶シーズンを間近に控えた2018年3月のことでした。

急須を持たない世代のために

『若い世代のお茶離れ』。いまではメディアからも頻繁に聞こえてくるフレーズも、100%真実とは限りません。
ノドが乾けば大手飲料メーカー製のペットボトル緑茶を飲み、昼下がりのカフェでは抹茶ラテや抹茶スイーツが飛ぶように売れているのです。

私たちは世の中の動きを分析した結果、若い世代の生活から失われたのは「美味しいお茶を淹れ、自宅でゆっくりと味わう文化」だけだと気がつきました。

茶葉の消費量と茶業の未来はイコールで繋がります。
だからこそ、これまでの茶業者たちは『急須が当たり前にある暮らし』を若い世代に押し付けてきました。
しかし、今回のプロジェクトは、このような業界目線の発想を否定することから始まったのです。

商品ありきのプロダクト・アウト発想から、消費者ニーズありきのマーケット・イン発想へ。
若い世代が急須を持たない理由を見つけ、そのライフスタイルを許容しながら、新しい発見を届けることこそ、新ブランドを成功に導く鍵だと考えたのでした。

このプロジェクトを進めていくなかで、『若い世代』という抽象的な存在から更に一歩踏み込んで「誰に新ブランドのお茶を届けたいか」考える必要がありました。
この問いについてプロジェクトのメンバーが出した答えは、「仕事に子育てに奮闘している女性」でした。

近年、女性たちの生活は極めて忙しく、生活からゆとりが消えてしまっています。このような問題に対して、茶匠として貢献できることがあると思ったのです。

若い女性たちの悩みを掘り下げていくと、彼女たちとお茶をつなぐ可能性をもった3つのキーワードが浮かんできました。
どれか一つでも欠けてしまえば、彼女たちの生活にブランドを浸透させることは不可能な、そんなキーワード。

それは手軽さ・おいしさ・おしゃれさ。

この3つのキーワードを軸に、スタッフ同士で何度も意見交換を行い、時には外部の声にも耳を傾けながら、商品開発は進んでいきました。

人とお茶が繋がる輪、SANOWA

2018年10月、プロジェクトの発足から半年以上の時を経て、新ブランドは誕生しました。

楽しさを発見するカフェメニュー、手軽さを発見するティーバッグ。
おいしさを発見するリーフ、新しさを発見するフレーバーティー。
洗練されたデザインのパッケージに包まれた数々の商品は、どれも女性たちの疲れたココロとカラダを癒してくれる「ごほうび」です。

このブランドは「SANOWA」と名付けられました。人とお茶が輪のように繋がるように、という願いを込めて。

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